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ビール職人 山田 隆司 コラム

2019年3月号

さあ、ビールを造るぞ -その1-


 桃の節句を過ぎ、啓蟄(3月6日;けいちつ)の頃から少しずつ暖かくなり始めてきましたね。
この時期になると花粉症の症状に苦しむ方も多くなりますが、私もその一人、朝は花粉症の薬を飲み、夜は規則正しくビールを呑んでおります。

さて、前回は試験醸造設備での仕込作業の様子紹介しましたが、今回は発酵の状況を紹介します。
酵母は仕込1回目から3回目までは上面発酵酵母を使用しました。粉末酵母を溶解して使用するので、取り扱いでは溶解水の温度を説明書に沿って守ること、攪拌はやさしく行うことが留意点です。
発酵はほぼ4日ほどでエキス低下が終わりました。使用した酵母は上面発酵酵母ですが、沈降性が強く発酵が終わると発酵液は澄んだ状態になり、上面発酵特有の果実香等は少ない特徴がありました。
もっとエステル香を出す酵母を使用したい、と思いましたが、先ずは設備をしっかりと使えるようにすることを主眼として、3回の試験醸造を同じ上面発酵酵母を使用しました。
  ところで前回のブログで粉砕麦芽の投入時の麦芽の塊を壊すのに苦労したと書きましたが、麦芽をあらびきにすることで、麦芽は塊になることもなく順調でした。但し、沈降するので、仕込槽の底部分の沈殿した麦芽を攪拌するのに労力を要しました。

次回は充填作業や官能評価を書きますね。
それから、2019年4月から1週間の予定で講習会を開催しますので、興味のある方は参加申し込みをしてください。
6月までは日程が決まっていますが、7月以降は又ご案内します。

「ビールは神が人間を愛し、幸福になるように与えた証である。」ベンジャミン フランクリン

プロ―スト(乾杯)